Fly With The Wind

アメリカン航空2ミリオンマイラーが適当にポストする気まぐれブログ。

VASSその1 Budapester

ハンガリーの名靴職人ラズロ・ヴァーシュ氏のブランドVASS。

靴マニアには↓の本もしくは伊勢丹のおかげで、そこそこ知られたブランドかな。

高級ハンドメイド靴の製法を大量の写真と詳細な解説した名著。

「Hamdmade SHOE FOR MEN」

の著者が、このヴァーシュ氏です。(この本については後述)

2009年1月にハンガリー訪問の際、立ち寄り、ここを代表するモデル、

Budapesterのフルブローグ(ダブルソール)と、

AltWienのセミブローグ(あえてビブラムソール!)

を購入しました。

VASS SHOP

Vass Shoes:

Haris köz 2., H-1052 Budapest, Hungary

Phone / fax: +36-1 318-2375

(リンク)VASS SHOES http://www.vass-cipo.hu/

この、VASSというブランド、「既製靴では世界最高峰」と雑誌などで言われていたりします。

既製なのに、ほぼ完全に職人の手作業によって作られてます。

安価なハウスモデルであっても、ハンドソーンウエルテッドであったりしますし。

一部雑に見える部分もあるので、丁寧な仕上げというよりは、しっかりと手作業で作った既製靴。というのがいいかもしれません。とても頑丈です。

ただ、甲革(アッパー)の質が、もう少し良ければ。本当にその一点。

とはいえ、この部分は好みですね。カタログによればボックスカーフとのことです。

薄めでありながらかなり硬い革質です。

この店はパターンオーダもビスポークも可能らしいので、そうすれば、革も選べますね。

(受け取りが問題ではありますが。)

日本では、伊勢丹がプロデュースし、イタリアのロベルト・ウゴリーニ氏の木型(ラスト)を使って、ここの工房がフルハンドで作った、

Roberto Ugolini Fatto A Mano Da Vass (ロベルト ウゴリーニ ファッタ マノ ダ ヴァーシュ)が有名です。

この場合のラストは、スクウエアトゥの「U」(ウゴリーニのU)、ラウンドトゥの「F」(フィレンツェのF)。

ハンガリーまで行って、上記を買う価値もなくはないのですが、(はるかに安いので)

ブダペストの店では、Uラストは在庫が少ないこと、人気のあるFラストは、オーダーになってしまうこと、それらは日本でも手に入ること、などを考えると、やはりここは、日本では直接入手の難しい、「VASSのハウススタイル」東欧、ドイツ、オーストリー系、無骨なデザイン、ブダペストスタイル直球なモノを買うことにしました。

VASS 1

今回、紹介するのは、まさにブダペストスタイル、その名も「Budapester」

黒のフルブローグダービー。ラストは、聞くのを忘れてしまったのですか、たぶん、「3636」

トゥの立ち上がり方がブダペスト系ラストの特徴ですね。

これでも3636はまだおとなしいデザインのラストで、Budapestラストになると、この立ち上がりがトゥに向かってもっと上がります。

値段は1足95,000FT(ハンガリーフォリント)

ハウス(ラスト)モデルはこの値段です。

ハウスラスト→Budapest,3636,Banana,R,AltWien,NewPeterなど

ウゴリーニモデルは115,000 Ft。

シュートゥリーは5,000FTだったかな。

VAT還付手続きで10パーぐらいは戻ってきます。

もしこの店に行く人のために、ヴァーシュ氏の娘さんから、もらったメールの内容を添付しておきます。(2008年11月)

ちなみに 「your size」は「size43-44 width E-EEE」で聞いたものの返事です。

結果的にサイズ42を買ったのですが。

We have a large stock of shoes in your size including the Budapest model on

different last forms and we also keep U last shoes. F last shoes we only

make if someone orders it. If you find shoes that fit you can of course buy

them immediately. The price of the Budapest models is 95000 Ft (about 380

EUR), U last models cost 115000 Ft (about 460 EUR). We can also give you a

tax refund paper which you can use for an about 14% refund as you leave

Hungary or the EU.

The shop assistants speak some English and they will be glad to help you.

Looking forward to your visit,

Eva Vass

VASS 2

▲某雑誌の特集で、VASSの普通の(ハウス)モデルはイモムシみたいと言われたデザイン。ひどい言われよう?

ウゴリーニのラストもカッコいいですが、ドイツや中東欧のラストも良いですよ。

個人的にはゴツイこのラストは好きです。

VASS 3

▲ヒールカップ、秀逸です。

VASS 4

▲でもたしかに、こう見るとイモムシと言いたくもなるかな?(笑)

VASS 5

▲ちょっと写真が広角のため、ゆがんでます。

実際の靴はここまでぺっとりはしてませんのであしからず。

ウエルトを拡大したかっただけです。

VASS 6

▲こちらもウエルト確認用。

VASS 7

▲釣り込み部分。

VASS 8

▲ソックの型押しロゴ。この靴はフルソックでした。

VASS 9

▲飾り釘。いかにもなデザインです。

VASS 10

▲ありがたがるものではないのですが、フルソックなので、釘跡は見えませんね。

ただ、ハンドソーンなのは確かです。

ライニングはすべて革。この革はいい感じです。

VASS 11

▲エドワードグリーン・チェルシー(202ラスト ワイズF)と比較。

ちなみに両方、まだ磨いてない新品状態の頃の写真です。

VASS 12

▲おなじく、エドワードグリーン・チェルシー(202ラスト ワイズF)と比較。

トゥ部分。

VASS 13

▲エドワードグリーン・チェルシー(202ラスト ワイズF)と、ソール比較。

エドワードグリーンの底材もすばらしいですが、VASSの革底材もこれまた良いものを使っている感じです。

仕上げもヒドゥンチャネルも、美しいですね。

ダブルソールなので返りの問題はもちろんあります。

ただ、底材がいいためかしばらくすればちゃんとついてくるようになります。

ヒールカップのホールドがいいのも一因かもしれません。

VASS 14

▲VASSのカタログと、ショッピングバック。

気を使ってくれたのか、靴箱はくれませんでした。言えばくれたでしょうね。

カタログもとても美しい、内容としては下記サイトで見られるものとほぼ同一です。

VASS SHOES http://www.vass-cipo.hu/

▼おまけ「Hamdmade SHOE FOR MEN」の紹介

VASSの工房でどうやって靴を作っているか、詳細にわかります。

それにとどまらず、革の製法、手入れなどなど、多岐にわたる情報が大きな写真と詳細な解説で展開されていますので、ドレスシューズマニアは必携ではないかと思います。

絶版になる前にぜひ。

ちなみにVASSのブダペストの店では、サンプルが置いてはあるのですが「売ってくれない」です。

VASS 15

▲クリックすると拡大写真が見られます。

ラズロ・ヴァーシュ氏の名前も読めるかとおもいます。

VASS 16

▲グットイヤー製法 の説明なんてありませんw

右にちょっとだけダブルウェルト(ノルウィージャンかな)の説明のページが見えてますね。

VASS 17

▲出し縫いハンドソーン中の図。松脂浸した糸でツーーッと。

この本、日本語版はありません。英語、ドイツ語、イタリア語版などあるようですが、

日本でも入手できなくは無いですが、amazon.co.jpでは直販は無いようです。

2009年3月現在、下記のamazon.comでは、まだ直接在庫で取り扱っているので、

英語版は日本に輸入可能です。