昨日の続きです。
文言の定義だけ先に。
実航マイル=実際の飛行距離だと思ってください。
実航加算マイル=ブッキングクラス別加算率を掛け合わせたマイル、ほとんどEQMと同義
ボーナスマイル=実航マイルではないおまけマイル。EQMにもカウントされない。
「YTD Elite Qualifying Pointって何?」とたまに聞かれるのですが、私の理解するところで、説明します。
意味はEQMとさして変わりません。上級会員への昇格条件の一つです。
これを10万ポイントためればEXEですし、5万だとPLT、2.5万だとGLDです。
AAではエコノミーの安いクラス(G, Q, N, O※, S )の場合、EQPは「実航マイル」に対する加算率が0.5に設定されています。実航加算マイルとEQMの倍率は1.0です。
※「北米-南米」のOクラスはちょっと特殊で、加算マイルゼロ、当然EQMもEQPもゼロだったはずです
「それじゃあAAdvangateのEQPって何の意味があるの、EQM超えないならいらなくね?」と思われると思います。
「EQM」は「基本的」には「実航加算マイル」と「イコール」なのですが、「EQP」はAAをはじめアライアンス各社のブッキングクラスによって、「マイルの加算率と違う」ことがあるのです。
実航加算マイルとEQMは加算率1.0以下に設定するが、それとは別にポイント「EQP」は多めに与えるということがあります。
実航加算マイルはEQMとほぼ同義なので、「EQMに入らないボーナスマイル」は出せても、AAdvantageにおいて、実航加算マイルを「1.0以上の率にしている各アライアンス航空会社ない」はずです。
ですので、この際「EQP」を使うということではないかと。
フルフェアのエコノミーとビジネス、ファーストの「EQP」は「EQM」を大抵の場合上回ります。
(特にエコノミーで)マイルを与えてしまうと、「交換する価値」を持ってしまうので、余り与えたくないが、実際飛んでいる(利用している)ので、EQPは差し上げて上級会員(ベネフィットを出す)にしてあげましょう。とか、逆に上級クラス(ファーストやビジネス)に乗る「上顧客」には「ボーナスマイルは出すけどEQMを1.0以上にできないので、EQPを多めに出す。」とか、そういうふうに使われるのではないかと邪推しています。
(航空会社間でマイルやEQM、EQPがどう取引されているかや、その価値については詳しくないので、そと見および邪推の話ですが。)
AAdvantage会員がアメリカン航空の「安運賃」ばかりに乗っていると、
「EQM=EQP」 か 「EQM>EQP」 になることがほとんどなので、
まあ「意味ない」のですが、フルフェアエコノミーやビジネスクラスまたは、ファーストを利用すると「EQM<EQP」となることがあります。
AAのフルフェアエコノミー(Y,B)の実航加算マイルとEQMは率が1.0、EQPは1.5に設定されています。
AAのビジネスクラスでは、実航加算マイルとEQMは率が1.0、別にボーナスマイルが0.25付き、この時のEQPは加算率1.5です。
AAのファーストは実航加算マイルとEQMは率が1.0、別にボーナスマイルが0.5付き、この時のEQPは加算率1.5です。
つまりAAでもフルフェアエコノミーやビジネスクラス、ファーストクラス料金でバンバン乗っている方は速く上級会員になれます。要はお金持ちか出張族。
変わった例で言うと、
AAdvantage会員が、ブリティッシュエアウエイズ(BA)の「安エコノミー(G, Q, S, V )」に乗ると実航マイルに対して、実航加算マイルとEQMの倍率が、なんと0.25に設定されていて、EQPに対しては実航マイルに対する倍率が0.50と、まあ、安く見積もられたものです。
でも、ここにも差が出てます。
EQM<EQPですので、上記のAAでフルフェアやビジネスファースト乗りの人と同じことが起きます。
文章ばかりです申し訳ないです、これ、意外に聞かれるかれるので、私は大体こういう風に答えています。
これでも、簡単に説明しているつもりですが(おい)、読み返すとややこしいことこの上ないですね(笑)。
興味ある人だけ、読んでくれればそれで十分。嘘ついてたらごめんなさい(笑)
以上ですが、上記は、一部個人の邪推を出ないのと、私自身EQPには全く興味がないので、AAdavantageについての加算率や、加算条件について詳しいことは公式サイトaa.comを参照ください。それとこれは2009.06現在の話です。