スイス鉄道三昧の半日。
その1 ジュネーブ〜モントルー
ジュネーブには失礼だが、実は余り見るものがない。湖に巨大噴水作っちゃうぐらい昔から余り見るものがない。
なぜここに中一日滞在したかといえば、単にFinnairの乗り継ぎが安かったからと、万が一EasyJetが飛ばなかった場合、ローマから鉄道でここまで来ることを考えバッファとしていたから。
同行者には申し訳ないが、この日は一人で
「ただただ、ひたすらに列車に乗る、ただしバリエーション豊かに」
を決行するため、寝ている同行者を放置して宿を出た。
周遊券やハーフプライスチケットなど使えばそれほど高くないスイス国鉄も、当日決めて乗るとなると、そこそこの値段はしてしまう。付き合わせるのも悪いので、この日は一人。
さて、計画していたルートは、
・ジュネーブ〜モントルー スイス国鉄
・モントルー〜ツヴァイジンメン MOB鉄道 ゴールデンパスパノラミック
・ツヴァイジンメン〜インターラーケン BLS鉄道 ゴールデンパスパノラミック
・インターラーケン〜ベルン スイス国鉄
・ベルン〜ジュネーブ スイス国鉄
(MOB=モントルー・オーベルラン・ベルノア鉄道)
(BLS=ベルン・レッチュベルク・シンプロン鉄道)
というルート。
ゴールデンパスはスイス三大急行の一つ、実は2007年にスイスに来たとき、
インターラーケン〜ルツェルンに乗っており、これで走破ということになる。
さて、このエントリは最初の部分、ジュネーブ〜モントルーを紹介。
レマン湖畔をひたすら走るルートで、晴れていれば相当な景色が拝める景勝路線。
でもこの日の天気はスイス全国的に曇で雲が低く、雨も結構降った一日に・・。
スイス国鉄ジュネーブ駅
どんよりの中を駅へ。
券売機でモントルー、ツヴァイジンメン経由のインターラーケン行きの一等を買う。
何も指定しないと最速のベルン経由になってしまい、ゴールデンパスに乗れない。
距離的には、少し遠回りになるので千円ぐらい高い。
時間は数時間増し、山の中をのんびり走る列車に乗り継ぐため。
ECに乗ろう
とりあえず、モントルーまではスイス国鉄で行くわけなので、時間を見るとベネチア行き!のEC37号(国際特急)がすぐ出ようなのでコレに乗ることに。
イタリアに入ると全席指定のこの列車もスイス国内なら、自由席(空いていれば座れる)。
なんとなんとETR610
ホームに上がってビックリ。
止まっている列車は最新鋭も最新鋭のETR610だった。
この数日前フィレンツェからローマまで乗ったETR600をスイス対応にしたモノ。
どうでもいい情報を書くと、昔はスイス〜イタリアを結ぶ国際特急は「チザルピーノ(CIS)」という会社が別運営していて、列車もそう呼ばれていたが、なんだか先ごろこの会社は解散したらしく、結局スイス国鉄とイタリア鉄道(FS)で共同運営になったらしい。
ETR610 1等車車内
イタリアでETR600に乗った時、沢山とった写真も盗まれ、あまり車内を紹介できなかったので、ここではETR610の1等車車内の写真をたくさん掲載。
ETR610 1等車車内
朝早いだけあってガラガラ。
ETR610 1等車車内
これでこのままベネチアに行ってしまいたい気分になるほど快適な車内。
振り子車両なので座っている分にはカーブでも変な揺れを感じず実にスムーズ。
するすると走る。
ETR610 1等車シート
テーブルも大きく機能的。ゴミ箱完備。
ETR610 1等車シート
読書灯まで。
ETR610 1等車シート電源
これは嬉しい装備。電源。
切符
ジュネーブ〜インターラーケン・オスト
ツヴァイジンメン経由で1等 CHF114.00 約一万円
レマン湖
晴れていればものすごく綺麗な景色のはず。
大体モントルーまで一時間の間ずーっとこんな感じ。
ローザンヌ
モントルーの少し手前ローザンヌに到着。
ベルンやチューリヒへ抜けるならここで乗換。
TGV
ローザンヌの車両基地でTGVを発見。地続きを実感。
ローザンヌ駅
ここで、通勤の人々と思しき集団が乗ってきた。
アルプスへの入り口
この列車にずっと乗っていれば、写真に見えている谷に入っていく。その先はブリーク。ブリークの先のトンネルを超えればイタリア。ブリークの手前を南に行けばマッターホルン。
ここも晴れていれば素晴らしい景色に違いない。アルプスの尾根が見えるはず。
ネスレ本社
ローザンヌとモントルーの間にあるヴヴェイという街に世界企業「ネスレ」の本社がある。
コレが本社。レマン湖を見渡すいいところにある。
だからか、スイスの空港でもネスレのお菓子がたくさん置いてあるが、これを買って「スイス土産」として渡すと顰蹙を買うこと必至。
ヴヴェイを過ぎると程なくモントルーに到着する。
モントルーで下車
もっと乗っていたかった、ベネチアにも行きたかった。
ETR610 食堂車
しっかり食堂車も付いている。
これ以外にもスイス国鉄の特急や都市間急行にはものすごい割合で食堂車が付いている。
この半日旅行の帰りに利用したのでお楽しみに。
ETR610 食堂車
イタリア国内だと食堂車は予約のこともあるが、スイスであれば空いていれば居座ったって問題ない。2等の切符で乗って、食堂車でビールかっくらっていたって問題ないはず。事実、結構食堂車でパソコン立ち上げて仕事している人がいる・・・
鉄道旅行において食堂車ってロマンだと思う。日本にも昔はたくさんあったのに。
スイス国鉄ロゴ
側面にはスイス国鉄ロゴ。
ドイツ語、フランス語、イタリア語での略。ロマンシュ語の立場が・・・。
ETR610
ETR610。実にカッコよく美しい列車。
空力ばかり重視するのはいかがなものかと・・どこかの国。
さようならEC37。
モントルー
大体一時間でジュネーブからモントルーへ到着。
ヴェネチアまで「ボーっと」乗り続けてもいいかなと本気で思ったので、いずれやってみたい。
で、次に乗る目的の列車まで、小一時間あったので、次のエントリはモントルー駅で出会った変り種列車を紹介予定。
すっかり鉄ちゃんになっているが、日本ではあんまり鉄道には興味なかったり・・