2014.11.27 投稿
2011.5.2 AA154便 成田発シカゴ行
(アメリカン航空運行搭乗172便目)
2011年4月のある日「飛行機でどこか遠くに行きたい!」病が発症。といって、仕事もあるし、そう簡単に休むわけにも行かず、それならゴールデンウイークで!と思うも時期的に航空券がべらぼうに高い。
それ以前に、4月半ばに思いついているため、ゴールデンウイークの空席が微妙。
そんな時はマイレージ特典航空券。
- GWや夏休みシーズン(7月〜9月)、お盆、正月あたりは、マイレージの使いドコロ(航空券が高い、上級クラスの空き)
- 皆が休みの時には、商用需要が減るので、マイル使いの競合は居るものの、ビジネスやファーストの空きが狙いやすい。
- 経験では、日系のファーストやビジネスは押さえにくくても、米系は押さえやすい。
さらに、「マイレージはたんまりあるが、現地であんまり金も使いたくない」と思いついたのが、このオファー。
「ゴールデンウイークに、行きはファーストクラスの北米往復航空券を出すので、誰か行かない?」
これで、周囲を練り歩いたところ、何人目かの人で釣れ(笑)即断即決してくれたため、今回の旅と相成りました。誰かと一緒に行けば、車や宿代を半分以下にできますし。
ここです、これ重要なんですが、
実は?アメリカン航空のマイレージシステムAAdvantageでは、
搭乗者の名前だけで(第三者に)特典航空券を発券できる。
のですよ。凄いというか、日系がケチくさいだけなんですけども。
これは、特典航空券だけではなくて、AAdvantage最上級会員エグゼクティブプラチナに毎年8枚割り当てられる、片道3区間アップグレード権「システムワイドアップグレード」までも、見知らぬ第三者に割り当てられるのです。
実はこれ以降、2014年現在まで、このパターンを何度も使っています。たまには、一人旅じゃないのもいいです。
当方の座右の銘のひとつ、
「マイレージの仕組みなんて、航空会社の気まぐれでルールがしょっちゅう変わるので、使える時に使っとけ」
これによって、あまり宵越しのマイルは残さないのであります。2人を日本と欧州間のJALファーストクラスで飛ばせる28万マイルを切らない限りは、そこまでは使ってしまう感じです。 AAdvantageだけで、すでに196万マイルを消費済み。
また、
「実搭乗マイラーで毎年上級会員狙いの人は、マイルを使う旅行ではマイルが貯まらないので、自身でマイルを使う機会が限られる」
という本末転倒な理由で、マイルだけどんどん溜まっていくのでありまして、何十万マイルも持っていると、単価がどうとか今更気にならない?
そんなわけで見事釣られた、同僚を連れ、当方は国外逃亡できれば何処でもよかったので、同僚の希望地である「ラスベガス」と「サンフランシスコベイエリア」に行ってきました。
同僚は太平洋線ファーストは初めてで、これを「貴族的な遊び」と称しております。
以後、一度も海外に行ったことのない知人など、数名をJALのFに乗せてみたりしています。 コレが出来るのも第三者への特典航空券発券がルールとして可能なため。
第1目的地はラスベガスですが、空席の関係でシカゴ経由となりました。
久々に一番最初に搭乗。
AA B777-223ER N778AN/7AJ (cn29587/223)
今日は2本あるボーディングブリッジの左側から。
アメリカンのファーストクラス、約10年前からこのシートで特に代わり映えはしません。横は1-2-1のアブレスト。今回は、同行者が居るので、真ん中の2席にしました。
2014年現在、アメリカンのB777-200ERが、次々と改修されており、エコノミーにMCE(メインキャビンエクストラ-前後が、他よりちょっとだけ広く横が3-3-3列)を設定、またノーマルのほうは、3-4-3の10列という超タイトなアブレストの導入、ビジネスクラスがフルフラット化され、ファーストクラスは廃止。
2015年に、引き続きB772が太平洋線で活躍となると、この改装機材に置き換わると思うので、このファーストクラスも日本線から、なくなるはずですが、我々のようなエコからのシステムワイドアップグレード組からすると、ビジネスがフルフラットになるだけで十分でありがたいことです。
この2年後ぐらいに、ファーストクラスとビジネスクラスのサービスが一新されて、オリジナルウエアの配布であるとか、カトラリー類、このブランケット類なんかも、もう少し良い物に置き換わっていますが、この時はその前なので、いつも通り。
正直米系では、ビジネスクラスがフルフラットなら、それで十分だとは思います。日系やCXのような格差はあまりありません。
ウエルカムドリンク。
ジュースが置いてある部分は開くことが出来て、広いテーブルにもなります。このテーブルは椅子を90度回した時に使うものです。
このファーストクラスの座席は、座席に付いているラッチノブで回転し、「離着陸時の正面」「巡航、食事、就寝中の少し斜め(通常位置)」「窓側であれば窓側に、通路側であれば隣の座席に正対する90度回転」3段階の位置に固定することが出来ます。
この90度回せる椅子は、世界広しといえどもアメリカンのファーストだけだったはず。窓側に正対すると頬杖つきながら外が見られ、10年ぐらい前に初めて米国内線でコレに乗った時は感動しました。
何故か、アメリカンの太平洋戦ファーストクラスに乗ると高確率で「枝豆のフムス」が出てきます。
なにしろ10年前のシートなので、電源がシガーソケットの12V。変換器がなければ、普通に使えませんでした。当時はアメリカン航空の機体全体的にコレだったので、アメリカン乗るときは必須だったのです。
正面のメインのテーブルも相当に大きいです。
前菜。アメリカ人が好きそうな。
サラダ。この時はヴィネグレットにした気が。
一応、ビジネスとはグラスが違います。
日本発なのでビーフを。アメリカ発で良かったことがないので。
JALには及びませんけれども、意外に柔らかく良かったです。
ご飯頼んだら、出してくれました。
アメリカン名物アイスクリームサンデー。この辺り、ビジネスとの差はないですね。
フルフラットにすると、かなり大きなベットになります。パーテーションもあるのでプライベート感もあります。
このシートが発表された10年前は、相当先を行っていました。
IFEもビジネスと同じものです。特にモニターが大きいと言ったことはないです。エコノミーよりは大きいですが。
この間食も、ビジネスと変わりません。日系のようにバラエティに富んだアラカルトなんてものは、望んではいけません。
フルフラットでお休みになる同僚。
シカゴ行きなので、こんなルート。
二度目の食事、ビジネスクラスでよく見るパスタと鶏胸肉が・・。皿が違うかな?
スープがあるのが、違いました。順番逆?
2度目の食事でタルト? これもビジネスと違う気が。
アメリカンコーヒーとエビアン。巡航中はエビアンのボトルをもらえます。
降りる前のリフレッシュメントととして、スパークリングウオーターにライムやレモンを入れたのを出されます。
同行者、着陸まで窓側に移る。
この日ファーストクラスには5名ぐらいしか乗客がおらず、16名乗れるファーストクラスがガラガラでした。
座り心地、乗り心地はとても良いファーストクラスで、嫌いではないです。ユナイテッドの旧ファーストよりは、こちらのほうが好きかもしれません。
約13時間で、シカゴ到着。第60回アメリカ入国です。
同行者も満足していただけたようで、なによりでした。
片道なら62500マイル、それほど大きな数字ではないですが、同じマイル数でJALのファーストに乗れたことは、あまり触れずに置こう。
そもそも2週間前で、JALのファーストクラス特典航空券2名分なんてめったに取れないですし。